和え物

sorairomagatama2008-10-22


秋は菊です。
初めて食用菊を食べた時の事を思い出すと、胸がキュンときます。
それは黄色の菊の花びらのお浸しでした。さっぱりした黄色、爽やかな香り、歯触りの妙な感触、それいらい私は秋になると菊の花を探します。
この秋、名古屋では余りおいしそうなのを見つけられなかったのですが、長野県に行った時朝市で見つけました。
薄い紫色の花びら、きんじ草の濃い紫、大根葉の緑、三つを和え物にしました。
子供のころ、ままごとのごはんを本当に食べていられたら私は今頃妖精になっていたと思います。草の露で喉を潤し、花を食べていたら…小さな小さな人になって森の奥の池に住んで苔の中で眠っていたい…それは子供の頃の夢でした。
でも、いつの間にか夢を忘れて、あれもこれもあさましく食いまくっていたんで、今では魔女のおばあさんに近いです。
秋は菊のお浸しをほんの少しだけいただきます。こんな私でも、少しは身体も心もきれいな妖精になりますように…。